おきなわグリーンネットワーク環境学習の概要
■基本コンセプト
私たち、NPO法人おきなわグリーンネットワークは、「地域づくりは人づくり」が基礎と考え、赤土等流出に関する出前講座やフィールドワーク、他の専門機関等と連携した様々な環境学習などをとおして、地域のくらしと自然との関わり、なぜ環境保全が必要なのか・・を子供たちと一緒に考え、持続・発展する地域と自然の再生と保全を担う将来の人づくりに貢献したいと活動しています。
■環境学習の主な取組の内容
(1) 出前講座
沖縄の赤土等の種類、赤土の役割、赤土等流出の現状や対策を学習し、地域の赤土等流出から自然と農業・漁業・観光など、くらしと産業の関係などを子供たちと一緒に考えます。
(2) フィールドワーク
①グリーンベルト植栽活動
農地からの赤土等流出防止対策の一つである「グリーンベルト植栽」を、子供たちと地域農家の方々と一緒に活動し、農業と食、環境保全を考えます。
②漁業体験等
沖縄県栽培漁業センターと連携した「シャコ貝」植え付け体験をとおして、陸と海のつながりを考えます。
③農業体験等
農業収穫体験とグリーンベルト植栽体験をとおして、農業と食、環境保全を一緒に考えます。
(3) 地域や他の専門機関との連携
①本部町では、地域の小学生を対象に「環境くらぶ」を設置し月1回ほど活動しました。
②(一財)美ら島財団に講師をお願いし、海がめの出前講座等を実施しています。
出前講座の主な内容
赤土等流出に関する出前講座の中で、以下の基本プロセスをとおして、子供たちと一緒に地域産業(農業や漁業等)を環境保全がなぜ必要なのか・・・を一緒に考えていきます。
①沖縄の赤土等について
②雨が降ると海は何いろ・・(赤土等流出の動画)
③サンゴと赤土等が流れる原因
④凝集剤を使った実験で赤土の性質を学習
⑤赤土等流出による農業、漁業、観光への影響ほか
⑧赤土の役割と農業(パイン)など
⑨赤土等流出防止に関する沖縄県製作DVD教材の視聴
⑩農地での対策とグリーンベルト
⑪模型を使った実験で対策の効果を比べてみよう
⑫対策しないとどうなるか考えてみよう
⑬環境保全はなぜ必要なのか・・・
■出前講座の様子
グリーンベルト植栽活動
地域の農家、行政、区長などと連携し、子供たちと一緒に農地での赤土等流出防止対策の一つ「グリーンベルト植栽」活動を行います。
●グリーンベルト植栽活動の様子
■漁業体験活動
●シャコ貝植え付け体験
沖縄県栽培漁業センターと連携し、施設見学とシャコ貝の稚貝を基盤に植え付ける体験をとおして陸と海のつながりを学習します。
●シャコ貝植え付け体験の様子
●伝統漁法体験とグリーンベルト植栽活動
本部町備瀬地区での伝統追い込み網漁業体験とグリーンベルト植栽活動を体験し、自然の恵みをとおして環境を考えました。
●伝統追い込み網漁業体験の様子
■農業体験活動
●野菜収穫とグリーンベルト植栽活動体験
野菜収穫ととグリーンベルト植栽活動をとおして、農業と食、環境のつながりを考えます。
●野菜収穫とグリーンベルト植栽体験の様子
■地域と連携した「こども環境くらぶ」活動
本部町では地域と連携し、小学生を対象に「もとぶJr環境くらぶ」を設置し、2ヵ年間活動しています。
●活動内容
①地域の自然観察 ②赤土対策と農業体験 ③地域の方々を講師にして自然について話を聞こうほか
●もとぶJr環境くらぶ活動の様子
■専門機関等との連携
●(一財)沖縄美ら島財団との連携
(一財)沖縄美ら島財団の専門講師を招き、海がめの話をとおして、陸と海のつながりと環境保全の大切さを学習しました。